キキカンリスト〜危機管理の実践と研究のブログ〜

危機管理って難しい言葉だけど、日常生活でもちゃんと意識できるようになると、賢く安全に暮らせるようになると信じて、このブログに考え方や経験を書き記していこうと思います。

雪道とアイスバーン

また寒波がやってきました。

私は7km離れた職場までマウンテンバイクで通っていますが、この寒波の中も変わらずチャリ通勤です。

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さて、雪の日や路面がアイスバーン状態の時に、なぜマウンテンバイクで通勤するのか。

ここにも危機管理の考え方があります。

 

先に結論を言うと、マウンテンバイクなら雪や凍った路面でも走ることができるから、ということです。

ただし、ある程度危険を伴うことなので、これから書く危機管理ができないと、オススメはできません。

 

まず、自転車の物理を理解していることが必要です。

難しい話に聞こえますが、要するに、なぜ自転車は走るのか、なぜ凍った路面でタイヤが滑るのか、という理屈を分かった上で、滑りやすい路面に合った乗り方ができなければなりません。

自転車が走る理由は、タイヤと路面に摩擦が起きるからです。

凍った路面が滑るのは、タイヤとの摩擦がなくなるからです。

 

マウンテンバイクのタイヤは、砂利や未舗装の山道を走るために特殊なブロックパターンが採用されています。

f:id:hkgdbe:20210108224730j:image(出典:Asahi)

これは、いかにして路面との摩擦を生み出すかということを突き詰めた結果、このようなパターンになっているのだと思います。

雪道やアイスバーンでも、このタイヤなら摩擦が起きるのです。

 

長くなるので、これ以上の説明は省略しますが、摩擦を上手く利用することができれば、雪道でも自転車で走ることができるのです。

逆に、このことを理解していないと、調子に乗って滑って転んで、怪我をするでしょう。

このような危機を招かない、または乗り越えるには、まず物事の性質や理屈を理解して、「わからないことはしない」、「知った気になって調子に乗らない」、「やるべきことをやる」ことが大事だと思っています。

 

よく4WDの車は雪道などでも滑りにくい、と言われがちですが、そんなことはありません。

車が滑るのも、やはりタイヤと路面の摩擦がなくなるためです。

そのことを理解してよく考えれば、私が言う意味もわかると思います。

 

多くの人が言っていることが、必ずしも正しいこととは限りません。

これも自分が大事にしている危機管理の考え方の一つです。

 

 

自分が大事に考えていること

自分が色々な経験や話を踏まえて考える「危機管理」について書いてみます。

考え方は2つあります。

 

1つは、目の前にある危機は我慢して、長期的な視点で対応すること。

 

もう1つは、とにかく目の前にある危機を脱出することに全力を尽くすこと、です。

 

どちらがよい、ということではなく、ケースによってどちらかを選択しないといけない、と考えています。

 

人間は、というよりほとんどの動物は、本能的に目の前の危機に全力で立ち向かうものです。

なので、どうしても目の前のことばかり気にしてしまい、長期的な視点での行動の選択をためらいがちです。

芸能人がスキャンダルで炎上するケースでは、その後に上手に復帰するパターンと、なかなか現場復帰できないパターンとありますが、おそらくその違いは、長期的な視点があっての対応だったか、そうでなかったか、の違いだと考えています。

炎上はある程度仕方ないものとして、その後の復帰のことを考えて対応したために被害か最小で済んだのか、それとも、炎上をおそれるがあまりにその場しのぎの対応になってしまい、結果的にさらなる炎上を招いてしまったのか、ということです。

 

一方で、目の前の危機を乗り越えなければ次がない、という状況もありますので、この場合は目の前の危機を一つ一つ全力で対応することが必要になります。

 

自分は、これまで説明した2つの考え方を上手く使いこなして、臨機応変に危機管理できるよう日々生活することを心がけています。

大げさに聞こえるようですが、今の世の中を生き抜くためにはとても重要なことだと思いますので、皆さまの参考となるよう今後このブログでそれを書き記していこうと思います。